遊びを学ぶ!プレーパークせたがや

子ども商店街、楽しかった〜!

去る3月19日(日)、はらっぱで、毎年恒例の「子ども商店街」が開かれました!

こど商16.9

子どもたちが、自分でつくったお店で、自分でつくった商品を、
本物のお金を使って売り買いする、一日限りのイベント。
この日はお天気にも恵まれ、たくさんの人がやって来ました。

いろんなお店がありますが、
やっぱり一番人気は、食べ物屋さん。

こど商16.1

ちなみにこのお店は、もう3〜4年(もっとかな?)は
続いているベテラン店。店主は現在中学二年生。

焚き火で、鶏の唐揚げを揚げます。
下味もしっかりついていて、とても美味しいので、
毎年大行列ができる、人気店であります。

食べ物屋さん以外では、女子による手づくりアクセサリー屋さんも多いですね。

あ、ちなみにはらっぱの子ども商店街では、
商品はすべて手づくり、価格は上限100円までという制約があります。
このルールの中で、子どもたちが知恵をこらすわけです。

たとえば、このお店の商品は消しゴムハンコ屋さん。
こど商16.2

授業中、よくやってる(笑)という趣味を
そのまま商品にしたところがミソ。
確かこの店も、もう3〜4年目。
年々、技術が向上していくのを見るのも楽しみの一つです。

ただこの店、よく売れるのに、あんまり数をつくって来ないので、
すぐ売り切れちゃうんですよね。
「だから今からつくるんだよ!」
こど商2.1
店主、毎年同じパターンです(笑)。

手づくり品で面白かったのが、こちらの子。
こど商16.5

割り箸鉄砲を売ってるお店なんですが、
こちらは、その爪楊枝版。

その小ささとアイデアの秀逸さに、
大人からも子どもからも大人気!

親御さんによると、本番前夜の9時頃に、
「あ、コレいーんじゃね!」と突然ひらめき、
そこから制作に取りかかったそう。
この最後まで考え続けるところが、
ビッグ(商品はスモールですが)アイデアに結びつくわけです。

もちろん、売るのは「モノ」だけとは限りません。

こちらは、射的屋さん。
こど商16.8
よく出来てるなぁと思ったのが、鉄砲のデザイン。
とてもカッコ良いライフル型で、
子どもたちも、気分はゴルゴです。

さて、前回の更新でもお伝えしましたが、
子どもたちは、約2週間かけてお店をつくるわけですが、
このお店づくりが、子ども商店街の大きな魅力でもあります。

言わば、公認の秘密基地づくり(もはや秘密じゃないか)!
ほとんどの子どもは、嬉々として店づくりに取りかかります。
ただし、取りかかるまではワクワクしても、実際に作業をすると、
うまくいかないことも多々あるわけですね。

もちろん、工作が好きとか、楽しいと感じた子は、
どんどんすごい店をつくっていきますが、
苦手な子だってたくさんいるわけで、
そーゆー子は、自分の理想と現実の狭間で考えるんですね。

この創意工夫と、そこから導かれた自由な発想が、
随所に見えるところが、
子ども商店街の醍醐味だと思うのです。

そういう意味で、今回ワタクシのハートを打ち抜いたのはこのお店。
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低学年の女の子二人組のアクセサリー屋さんなんですが、
よく見ると、このお店、釘一本も使ってないんです。
「なに?まさか宮大工の技術で…」
いやいやまさか、そんなワケありません。

こど商16.4
正解はこのように、お家からガムテープを持ってきて、
とにかくくっつけちゃったワケです。

いや、そりゃ大人から見たらツッコミどころ満載ですよ。
「ガムテープがもったいない」とか、
「壊れるに決まってる」とか、言いたいことは
いっぱいあるに決まってます。

でもですねぇ、おそらく低学年女子2人だと、
釘を打ってはみたけれど、全然材木に入っていかなかったんでしょう。
「どうやら、今の自分たちでは無理みたいだぞ」と、現実を受け入れ、
「じゃあ、どうするか?」と考えたわけです。
確かにこのお店、午後には倒れてたんですが、
だけどそれだって、「なるほどガムテープじゃお店は建たないんだな」
ということを、彼女たちは、自分で知ったわけです。

こういった「失敗体験」こそが、
大げさにいえば、人類を前に進ませてきた原動力そのものです。

このお店のありようを許した親御さんも、そして
現場で見守ってくれてたプレーワーカーたちも、
本当に素敵だなぁと思った次第であります。

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はらっぱの北西側に植わってる梅も満開!
春本番の陽気に包まれた一日。
あちこちのお店で、子どもたちと、地域のおとなたちの
笑顔も咲いた、とっても楽しい一日となりました。

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(アタル!)

投稿日は: 2017年3月21日 12:24 AM